嫉妬とか覚悟とか

（お詫び）
先日の記事で１３日に入金が確認できた方へ発送しましたと書きましたが、１３日の午後の入金分を本日確認しましたので、発送は明日になります。
不正確な表現で申し訳ありません。
もうしばらくお待ちください。


12.5話を見てると顕著に思うんですけど、「もしかして千夏ちゃんに嫉妬してるのか？」ってちょっと違和感感じませんか？
あれって嫉妬？？みたいな。
これを今まであんまり深く考えずにスルーしてきたんですが、違和感を突き詰めると、あの時の千秋が持ってた感情は嫉妬とは違うんじゃないかな、と思いました。

トリチア３巻はわりと千秋のヤキモチてんこ盛りな巻で、星野さんとか高屋敷とか一之瀬先生とかにヤキモチを焼いたり、仕事と俺とどっちが大事なんだよとか思ったり。
どれもトリが千秋よりそっちを優先したからヤキモチをやいてますよね。
でも千夏ちゃんの場合は別に千秋のことないがしろなんかにしてなくて、むしろ第三者的に見てもトリは千夏ちゃんに特別な感情なんか持ってなさそうだし。
千夏ちゃんがトリに好意らしきものを抱いてるのはわかるけど、千秋よりも千夏ちゃんの方がいいなんてことトリが思ってる様子は微塵もないじゃないですか。
単なる昔から知ってる隣の家の女の子、くらいの扱いで。
それなのに、千秋は家を飛び出してトリの家で一人で悶々してる。
千秋は何が気に障ったんでしょう？？
自分の母親の「それじゃあ千夏なんてどうかしら？」を真に受けた？
なんとなくですけど、千秋はあのとき熱帯魚にエサをやりながら、自分がトリの隣にいていい資格があるのか考えてたんじゃないかなあと思います。
自分とトリは恋人同士であるけれど、自分の親はトリと千夏がくっついたら喜ぶという現実を目の当たりにしちゃったんでしょうね。
トリは自分を好きだと言ってくれて、自分もトリが好きだけど、それは誰も喜ばないんだなーって。
だから「嫉妬してるのか？」って聞かれた返事が、「そうじゃないけど、なんかめんどくせーなって思って……」だったんじゃないかと思います。
千夏は女だし、トリは一人っ子だし、こんな男同士よりもその方がみんな喜ぶんだろうなってことを考えてたらすごく鬱々としちゃったんでしょう。

でもさー、大事なのは「誰が」喜ぶかじゃないですか！！！！
トリと千夏ちゃんがくっついたら世間は祝福してくれるかもしれないけど、トリは千秋とじゃなきゃ幸せになれないんですよ！！！
トリはその辺もひっくるめてもう覚悟ができてるけど、まだ千秋はその段階までいってないからヤキモチに見えるというか。
いや、多少はヤキモチの部分もあると思うけど、自分の家族のリアルな反応見て改めて自分がトリの一生を奪うことを考えちゃったんでしょうね。

そういうことがありつつ千秋はそれでも一生トリの側にいることを選ぶのがたまらないよなあと思った次第です。
というか千秋には他に選択肢はもはや持ってないんだろうけどさ。
そのたった一枚だけ持ってるカードはけっこう大きな責任とか覚悟とかが付きまとうんだなってことを自覚していく千秋がとても愛おしいです。

そして千秋が自分がトリと一緒に生きていくことを熱帯魚の水槽の前で考えてるあのシーンが好きで好きでしょうがないです。