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絵とか文のBL2次創作サイト(純エゴ、トリチア、バクステの話が多いです)
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もうすでに2月に突入しましたが明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。



0、はじめに

さてさて世界一初恋は今月に映画化だし純情ロマンチカも舞台化ですって!めでたいことです。
ちょっと残念ながらまだ日本にいないのでいつ見られるかはわからないのですが…。
こういう風にいちファンとして公式の動きにめでたいな~と言いつつ、こう、二次創作をしている人間だということを自分の中でちゃんと向き合った方がいいのでは?という気持ちになりこの文章を書いています。
というのも、セカロマ公式ツイッター(@marukawashoten)のbioの文章を久々に確認して、「二次も許諾していません。」って書いてあるのに気付いたからですね。(「二次」が二次使用のことなのか二次創作のことなのかちゃんと書いてほしいですが…重なる部分があるとはいえイコールではないので……)まーそもそもKADOKAWA自体に二次創作のガイドラインを出すなどの形で許諾しているわけではないということはロマンチカで同人活動を始めた頃から知ってましたし、KAKUYOMUでKADOKAWA作品の二次創作OK作品のラインナップが出された時もセカロマが含まれてないことも確認済みだったので今さらと言えば今さらなわけですが。
ここ最近活動していたのがFateと刀剣乱舞でどちらも権利者が比較的二次創作同人に好意的でガイドラインもあるというジャンルだったので気楽だったんですが、二次創作グレーゾーン論争から降りた気分には全然ならないわけです。ガイドラインがあるジャンルでも作品のイメージを損なうとか非営利の範囲に収まらないとかケースバイケースで判断が必要なので、ガイドラインもない、あるいは権利者が禁止しているようなジャンルではそれこそ法律ができるとかするまで二次同人を嗜んでいる人たちの間でこの議論はあと何百回も繰り返すことだろうなと思います。そしてなんらかの結論がでるまで二次創作は黒寄りのグレーだからやめます!とはさあ……なかなかいかないわけじゃないですか……。
二次も許諾していません。」の一文を見た時、正直ブログからもPIXIVからも全部作品を非公開にした方がいいのかな?と思いました。結論から言うと、当面非公開にする予定はありません。そしてこれは「私」の「私の制作した二次創作作品」についての判断であり、他にもやってる人がたくさんいるからとか(そういう気持ちは正直あるけど)公式が見逃してくれそうだと判断したからなどの理由ではありません。
という話をします。


1、二次創作のOK/NGを決めるのは権利者である

当たり前すぎて当たり前すぎるかもしれませんが、
二次創作のOK/NGを決めるのは権利者です。そしてそれを受けてどう行動するかは二次創作者の選択です。なので私は他の誰かの二次創作をやめろとか大丈夫だとか言うことはできないし(ファン内で話し合いくらいは全然したらいいんじゃないと思うけど)、私の二次創作は私と権利者という二者間の問題です。(少なくとも現状は)というわけで、二次創作作品の公開を続けるという選択をしたわけですが、aboutのところに「【公式関係者の方へ】当ブログに掲載している二次創作作品や過去発行した同人誌に問題等ありましたら対応いたしますので、上記メールアドレスまでご連絡ください。」という一文を付け加えることにしました。私の二次創作が権利者にとって不利益を与えるものであったり、イメージを損なうものであれば誠実に対応しますという意志表示です。
ちなみに二次創作全般についての意見は、下記ブログとかなり考えてることが近いなと思ってます。
『二次創作文化における黙認システムの限界領域について覚書』
http://adenoi-today.hatenablog.com/entry/2018/11/07/041547
具体例なども交えつつの文章なので参考になるところも多かったです。二次創作に関する事件のデマというか事実誤認もよく見るので、リスクを考える時には正確な情報を元にしないとですしね。
あとこっちも。
『「二次創作」文化を巡るアレコレ : 二次創作と著作権の曖昧な関係 (京都女子大学法学部公開講座(2016年度後期) 来たるべき著作権の未来はユートピアか?)』
https://ci.nii.ac.jp/naid/120006243537


2、私にとって二次創作とは?

しかし上記の対応、自分でもちょっとふてぶてしいかな??とすごく迷ったんですよね。権利を侵害する可能性があるってわかってるのにやるんだ??みたいな。
二次創作が原作の利益やイメージを損なう可能性があるものだというのはその通りだと思います。でも別に原作に嫌がらせをしたいわけでも、原作を利用して儲けたいわけでもないじゃないですか。原作愛で権利問題がどうこうなるわけではないのは承知なんですけど、二次創作は私にとって原作によって与えられた感動の吐露であり、ファンレターであり、批評であり、ファンコミュニティ内で楽しむツールなんですよ。だからそもそも我々は許されない悪いことをしているのだ…的なことを言いたくないわけです。
もっとはっきり言えば、二次創作、悪じゃないですよね?原作権利者の著作権など権利諸々とバッティングするから制限が設けられているのであって、二次創作という行為そのものが悪徳だとは私は思わないです。
2019年のヒューゴー賞を、ファンフィクションのプラットフォームであるAO3が受賞しました。
『同人作品のプラットフォームにSF最高賞——ヒューゴー賞を受賞した AO3 が築いたものとは』
https://virtualgorillaplus.com/nobel/ao3-hugo-award/
このニュースを見て、
二次創作って「本来は原作権利者の権利を侵害する許されないもの」みたいなものだと思ってたけど(現状そうでないわけではないし)、でもこうやって評価されてるのを見るとああここから何が生まれたかをちゃんと評価していいんだなという気持ちになりました。
二次創作をすることで原作を噛み締めるのがもっと楽しくなったし、今でも付き合いのある友達もできたし、ブログや作品を読んでくれる人との交流も楽しかったし、その中で原作の新たな発見があったりして、二次創作のそういうところが好きなんですよ。だから作品を非公開にはしないことにしました。


3、それはそれとして後ろめたさがあるんだよね

じゃあ私は何も悪いことはしていません!と堂々と言えるかというと、なんかやっぱりちょっと後ろめたさがあるのも嘘ではなくて。権利とかそういうことを差し引いても、なんならガイドラインがあるジャンルでその範囲内で楽しんでる二次創作であってもやっぱり残る罪悪感。さっきファン同士で楽しむツールって言ったけど、言い方は悪いですがおもちゃにしてるとこありますよね。あるんですよ。BL二次創作コミュニティのことしかほとんど知らないので他の界隈(界隈という言葉でくくるのが適切かわかりませんが)がどうかは知らないんですが、BL二次創作の楽しみって大喜利的な側面があるよな~みたいなことを最近考えてたんですよね。とりあえず受けと攻めに当てはめてみてそこからあれこれ想像したりとか、最近(でもないか?)流行ったセックスをしないと出られない部屋的なやつ……。そういう共通かつ曖昧なコンテクストを使って遊ぶ楽しみ、少なくとも私の中にはあるんです。それってやっぱり原作をおもちゃにしてるな~と思ってしまうんだよね。
それから創作物を見てもらう楽しみってあって、二次創作だとある程度最初から見てくれる人がいるというアドバンテージがあり(ジャンルにもよるけど)、原作の力を利用して創作意欲や承認欲求を満たしている…という罪悪感がありますね。
とはいえこれらの後ろめたさはあくまで私が感じているものであって、誰かに背負わせようとは思いません。逆に言えば私は私の後ろめたさしか背負えません。罪悪感とか全然ない人もいるだろうし、私よりもっと強く感じている人もいるかもしれない。でも私が背負えるのは私の罪悪感、後ろめたさだけです。


4、私はあなたを迷惑とは思わない

なんでこういう話をしたかというと、二次創作という現状ケースバイケースでカッチリしたルールのない(しかしそれなりにリスクもある)娯楽って不安からくるトラブルが起きやすいんじゃないかなあということを考えてたんですね。とくにツイッターみたいなSNSが発達したことによって、自分とは違う行動選択をする他人の様子がたくさん見えるようになって、自分が正しくないのかと思って不安になったり、逆に他人が正しくないように思えて不安になったり、あるいは腹が立ったり悲しくなったり、みたいなことが起きやすい気がするわけです。で、二次も許諾していません。」の一文を見て不安になった人もいるんじゃないかな~と思ってこの文章を書いています。(まあ前述したとおり二次使用なのか二次創作なのかわかんないんですけどね)それから舞台化もあるということで、映画ドラマ舞台など実演作品の二次創作はデリケートなジャンルだから隠れないといけない的な注意喚起を目にする機会もあるかもしれません。(杞憂だといいね!)(体感だと非BL作品のBL二次創作でこの手の注意喚起がなされやすいので大丈夫じゃないかな~とは思ってるんだけど)ちなみに実演作品の二次創作については以前こんな文章を書いたことがあります。
『生身の俳優が演じるフィクション上のキャラクターを扱う二次創作について』
https://privatter.net/p/4683020
二次創作同人コミュニティの注意喚起で個人的によく目にするなと思うのが「ジャンルが潰れる」「ジャンルの他の人に迷惑がかかる」という言葉なんですが、ジャンルが潰れる、他の人に迷惑がかかるってどういうことなんでしょう?まーー確かに色んな事情で例えば同人誌即売会が中止になったり(黒バス事件とか)という事例は見たりしましたし、同人誌を売ったり買ったりジャンルの人たちに会えるイベントが開催されなくなったら悲しいです。でももし権利者が何かしらの二次創作を見つけて一切許していないのでイベント開催も同人誌を出すのも禁止ってなったら、それはもう元々ダメだった、今まで見つかってなかっただけでダメなことをしていたと認めるしかない気がします。そして1で書いたように、二次創作の権利問題は基本的に権利者と二次創作者の一対一の問題です。ある二次創作者に警告がいったとしても、他の人の二次創作が一様に咎められたわけではありません。ただリスクを恐れて自主的に自粛…ということが起こるのではないかなあと思います。それを指して
「ジャンルが潰れる」「ジャンルの他の人に迷惑がかかる」と言われることがあるだろうしそう言いたくなる気持ちはめちゃくちゃわかる。でも冷たいことを言うようだけど、リスクを避けたいというのは各人の選択だと私は思います。誰かに自粛を強いられたわけではない。(そういう空気が発生するのはわかる)なので例えば極端な話、公式が二次創作は全面的に禁止ですみたいに具体的なアナウンスをしたとして、私はいやこれは正当な作品の楽しみ方ですと突っぱねることもできる。法的対処がなされるかもしれないしその様子を見た他の二次創作者を不安な気持ちにさせるかもしれないけど、それはもう私の責任、私だけの責任なわけです。それから「作者をいやな気持ちにさせる」とかも言われたりするか。それはもう…どんな創作物が他人にどのような感情を発生させるかはわからない。創作物はそういうものだと思ってやるしかないと思います。どんなに頑張って想像しても他人の本心を知ることはできないし、これも各人ができる配慮をするしかないです。そして各人が思う配慮もそれぞれの形があるので一様にはならないし、効果があるかどうかもわからない。個人的に二次創作は作り手とファンのコミュニケーションのひとつだと思ってるので、コミュニケーションって最終的には答えがないものなのでそれぞれがそれぞれの最善を探っていくことしかできないと思います。
長々と書きましたが、なんというか覚悟を持てとかそういうことを言いたいというよりは(そういう気持ちもあるけどね!まーでも人の不安はどうしようもない)、少なくとも私は私以外の二次創作者、誰かの選択した行動を迷惑には思いませんよ、ということを書きたいのでした。私は私自身の責任と後ろめたさだけしか引き受けませんが、あなたのことを迷惑には思いません。私ひとりに言われたところでなんの腹の足しにもならないかもしれませんがまあそれでも!
二次創作に悪いことは何もないとは思わなくて、それなりに色々あるんだけど
「ジャンルが潰れる」「ジャンルの他の人に迷惑がかかる」とかじゃなくて具体的に何がどのような理由で悪いのかということを考えていけるといいなと思ってます。二次創作が好きなので。






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