映画 LOVE STAGE!!の感想

実写映画がやってたことは知ってたんですが、遅ればせながらDVDを買って見たのでその感想です。



映画だしどこまでやるのかな？と思ったら泉水と龍馬がくっつくところまでで80分できれいにまとまってたな～と思います。ラブステ、原作も大好きでアニメもアニメでしかできない面白さがパワーアップされてて好きだったので実写映画ってどうなるんだろうと思ったんですが、印象としては二次元の山場を思い切ってカットして実写のリアリティラインを崩さない感じでうまく改変したな～と思いました。
大きな改変としては10年後泉水が女の子だと勘違いされる場面がバッサリカットされてましたね。ハッピーウェディングの撮影も顔合わせの時に実はあの時の女の子は男の子だったんですよって紹介されて男性カップルのウェディングCMとして撮影されることになっていたし、友達付き合いをしていた二人の写真が週刊誌にスクープされて泉水のデビュー会見で実は男の子でした！の展開もなくなっていました。個人的にはこの改変にかなりナルホドー！となりながら見ていました。まず二次元だと女の子と見まごうほどのかわいい男の子ってわりとテンプレだし作画の匙加減も利くと思うんですが、実写で男性として活動されてる役者さんに演じてもらうとなるとなかなか周囲の人が男性だと気付かない感じの容姿って二次元と同じレベルで再現するのが難しい気がするので情報として男の子だと明かすっていうのはプランとしてはアリだと思いました。あと女の子だと思って告白したら実は男の子でガーーン！っていうのをギャグとして出すのはなかなか厳しいんじゃないかな……とも思ったので……。スクープされたお相手も実は男の子でした！（＝なので恋愛関係ではないですよ）というエクスキューズもよく考えるとあんまりよくない気がしますね。BLレーベルから出てる作品として出てくる分にはある程度お約束として読めるんですけど実写の映画とかドラマになるとあんまりBLというジャンルに馴染みのない人も鑑賞する機会が増えると思うので色々工夫が必要だなと思いました。
泉水のデビュー会見シーンは原作の中でも好きなシーンなので寂しさがないと言えば嘘になるんですが映画版のまとめかたもよかったと思います。二人が両想いになったあと、二人で出てくるところをマスコミが囲んで付き合ってますというかさっき付き合い始めました！って龍馬が意気揚々と答えて泉水がご想像におまかせします♥って言ってエンディング～の流れはあーなるほどそういうまとめ方があるのか！となりました。
ハッピーウェディングのCMを同性カップルで撮影しましょう！ってなるとことか、マスコミの前で二人が付き合ってます！って宣言したりするとことか今はそういう時代だし的な改変だとは思うんですが、実際にはまだ同性婚も認められないし同性カップルでのウェディングCMがテレビで流れることもないし芸能人のセクシュアリティに関するひどいアウティングがあったり映画自体も主役の二人は男を好きになるなんて無理！みたいなキャラからスタートするのでそういう時代って言われてもな～～みたいなことを考えてしまう一方、フィクションくらいは明るく軽くそういう時代所でしょ！って言ってしまうのもありなのかな？とか、これはもう人の感じ方によるのかもしれない……。実写になると泉水の女装の取り扱い方がやっぱりちょっと難しいですね。
映画で嬉しかったことはまずクラッシャーズ！！曲をBREAKERZなことは知ってたんですが曲の中でWe are crushers!って言ってたので原作ファンは泣いてしまいましたよ。私はバクステで聖湖と玲の仲をあれこれ案じて気を回してくれるクラッシャーズの二人が好きなので……。
仲田くん演じる一条龍馬はこう、ちょっとおもしろに寄ってる気がしたんですが一条龍馬が実際にいたらたぶんイケメン過ぎてちょっと面白いみたいな感じになると思うので（？）楽しかったです。泉水のクソ原稿を手伝ってくれるところとか、早乙女先生の講評をもらってきてくれるエピソードがほんと大好きなんですが実写で見ても龍馬ほんとにいいやつだな！！となって嬉しかったです。「好きだぜ！泉水！」は最高に好きな台詞だからこの場面も嬉しかった！そしてアニメ以来のDAIGOさんのイズミカワユス～！も聞けて懐かしかったです。